<< 嬉しいコメントを頂きました。 | main | 「Panic」後日談、その2。 >>
「Panic」後日談、その1。

台風や北海道での大きな地震など、災害が続いております。
私も京都の実家で停電や屋根瓦が飛ぶなどの被害があり、
大事には至りませんでしたがバタバタとしておりました。
テレビのニュースを見る度に、これ以上被害が広がらないように
祈ると同時に、この状況でもまだオリンピックの準備を進める
日本という国に心から憤りを感じてしまいます。
秋雨前線の影響でまたしばらく雨が続きそうですが、
被災地の方はもちろん、皆様くれぐれもお気をつけ下さい。

こんな時だからこそ、我々ものづくりをする人間は
可能な限り生産を止めてはいけないなと、
グラフィックデザイン、ルアークラフト共に
いつも通り今自分に出来る事から進めております。

先日無事に発売日を迎え、ご好評を頂戴致しました「Panic」。
ご購入頂きました皆様、本当にありがとうございます。
また、制作数の関係でご希望のカラーをご準備出来ない状況も
ございました、大変申し訳ございません。
秋の大物狙いに是非使って頂けましたら幸いです。

で、後日談を少々。

琵琶湖湖北で実績の高い「直立ペンシル(ミノーペンシル)」が
「Panic」の出発点であったことは既にお話しましたが、
既存のルアーを少々の改良で作るつもりは更々ありませんでした。
「ジッパーサウンドシステム」をはじめ、
いくつもの釣れる要素を加え、余計なものは省き、
「これまでとは性質の違うルアー」を完成させるまでには
随分と頭を悩まし、何度もテストを繰り返してきました。

当初は「直立ペンシル(ミノーペンシル)」が得意とする
ピンポイントでの「おじぎ&ダイブアクション」をメインに、
何かしらのギミックで「短距離スイムアクション」を
このルアーには追加する予定でした。

基盤素材やアルミ素材など、様々な形状・角度の「リップ」を
試しているのがお分かりかと思います。
この他にもヘッド自体の形状でスイムさせようと考えたものや、
ボディー後方に水の抵抗を受けるパーツを使ったものなど、
多くのテストモデルが存在します。
実はこれ、管理釣り場でのトラウトルアー(もちろん自作です)で
既に良い釣果を上げているカテゴリーではあったので、
「これはこれで釣れる」という「ある程度」のところまでは
割と簡単に完成したのですが、バス用にサイズアップした途端に
欲しかった動きが弱くなり、何より見た目が「ただのミノー」に
なってしまいました。これじゃあ普通のミノーと思われちゃう(笑)
調度その頃「直立ペンシル」には苦手なはずの
「スケーティングアクション」が奇麗に出来ることに気付きます。
ウエイトのいくつかが「ジッパーサウンドシステム」内で
前方まで大きく移動する事によって可能になった、
当初は全く思いもしなかった面白い結果でした。
それからはリップなどは全て省き、ウエイトの位置を再考し、
メインの「おじぎ&ダイブアクション」と
奥の手の「スケーティングアクション」の比率の調整に
時間を使うことになるのですが、結果的に欲しかった
「これまでとは性質の違うルアー」に落とし込めたと思っています。

さて、余談になりますが、私がテスト中に何度も遭遇し、
お使い頂く皆様にも是非ご注意頂きたい状況をひとつ。

「Panic」を遠投しアクションを始めると、どこからともなく
たくさんの鳶(とび)や鷹(たか)が集まってきて、
順番に「Panic」を襲い始めることがあります(笑)
いやいや、笑い事ではないですね、
気をつけないと本当にルアーを空高く持っていかれますし、
間違ってフッキングしようものなら鳥も自分も大惨事。
これまで他のルアーで同じようなことは何度もあったのですが、
釣りにならないくらい執拗に襲われたのは「Panic」が初でした。
猛禽類のあの高性能な目を騙せるのだから、バスならもっと……
と、ある意味テストの一環にはなったのですが(笑)

で、これはあくまで私の感覚ですが「HM(ハーフムーン)」が
最も襲われやすいカラーだと(笑)左右のコントラスト(明滅)なのか、
テールのフェザーなのか、ちゃんとした理由は分かりませんが、
このカラーが最もしつこく、そして躊躇なく襲われていました。
「HM(ハーフムーン)」をお使いの方、特にお気をつけ下さい。

シンプルホープ 金谷直樹

 

| - | 20:37 | - | - |