この度被災されました多くの方々に
心よりお見舞い申し上げます。
1月1日、テレビで大きな地震の速報を聞いてから
「何か書かなければ」と思うばかりで、
どうしても言葉が見つからないまま過ぎた1週間。
被災地では余震の怖さ、1月の寒さ、たくさんの不安で
気の遠くなるような長い長い1週間だったと思います。
どうかこれ以上被害が大きくならないよう、
そして1日も早く皆様に穏やかな日常が戻りますよう、
心から祈っております。
目を疑うようなニュースが重なった年明けでしたが、
今自分に出来ること、私も考えています。
シンプルホープ 金谷直樹
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と思っておりましたが、なんとかいけました(笑)
更新の少ない不定期ブログにも関わらず
いつもたくさんの方に読んで頂き本当に感謝しております。
なぜか子供の頃から年末年始の雰囲気が苦手な私。
なので「気づけば年が変わってた」くらいが有り難く、
本日もいつも通り作業を続けております。
今年は新しい事業の準備(工事)を進めながら、
並行してルアー制作も行なってきたのですが、
どちらも未経験のことや新しい試みがいくつもあって、
試行錯誤の真っ只中で新年を迎えることになりそうです。
たくさんの初挑戦、完成まで持っていけるか、どうか。
デザインも加工方法も、確定するまでまだまだ前途多難(汗)
上手く仕上げられると良いのですが。
嬉しいことに腰の調子も悪くないし、
好きな作業を好きなだけ出来るという幸せ。
今年も工房で「気づけば年が変わってた」を目指します。
それでは皆様、どうぞ良いお年を!
『秋、多摩川にて』の美しいピアノ旋律を聴きながら。
シンプルホープ 金谷直樹
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2月くらいになると「12月なんてまだ寒くなかったなぁ」と、
毎年同じこと言っている気がします。
嫌だなぁ、まだまだ寒くなるとか、
考えるだけで具合悪くなる(汗)
勝手に始めて勝手に滞っていた、古いタックルボックスの整理と、
懐かしい(?)ルアーのご紹介ですが、
本日はティムコさんの「レッドペッパー」を。
現在自分が作るルアーとは少しベクトルが違ってはいるのですが、
私のルアーフィッシングを語る上で絶対に外せないこのルアー。
現在も販売されているので「懐かしい」という感じでもないのですが、
とりあえず手持ちの中からアユカラーの仲間だけいくつか並べてみました。
このルアー、元となった「マロペン」や、その作者である
南祐二さんに関しては、私なんかがお話しするのもおこがましいほど
有名なお話なのでここでは割愛させて頂くとして、
私がバス釣りを始めたのが1989年、
その時既にこのレッドペッパーはショップに並んでいたので、
今回改めて調べてみると発売は1988年、なんと35年のロングセラー!
形状等の変更も?ほとんど?せずに35年、それだけでもう
このルアーの完成度を語るには十分な気がします。
写真のレッドペッパーは全て「オリジナルサイズ」で、
この他に「ジュニア」「ベイビー」「マイクロ」
そして割と最近発売された一番小さな「ナノ」と、
これだけ優秀なルアーだと、やはりサイズ展開も豊富です。
ちなみに私は基本的に「オリジナルサイズ」しか使わないのですが、
「ジュニア」や「ベイビー」はコバスと遊んでもらう時に、
「マイクロ」はブルーギルや、管釣りで鱒族と遊んでもらう時に登場。
新顔の「ナノ」は所有していないので使ったことがありません。
他にもソルト用や、シンキングのトラウト(トローリング)用も
あるようなので、そちらも動きがちょっと気になるところです。
「オリジナルサイズ」のレッドペッパーは、
形状(曲線と直線のバランス)がとにかく美しい、本当に。
こんなに綺麗な形状のルアーはそう多くないと思います。
「ジュニア」「ベイビー」「マイクロ」と、サイズが小さくなるほど
残念ながら私の好みの形状からは遠くなっていくのですが、
質量や浮力と動きの関係を考えるとこれはもう仕方がないのでしょう。
小さくなってもちゃんとオリジナルの動きを保っているのがすごい。
その「動き」ですが、長年使ってきて分かったことは
レッドペッパーのアクションで最も重要なのは、
「速さ」や「強さ」ではなく「タイミング」だということ。
この辺り、じっくり語りたいのですが話が益々長くなりそうなので自粛。
先に、形状等の変更も?ほとんど?せず、とお話しましたが、
35年の間に変更されている点も実はいくつかあるようで。
機能的な部分ではウエイトルームの形状。
写真上が古いタイプ、下が最近のもの。
古いタイプは大中小3つのウエイトがウエイトルーム内に並び、
6本のピンでほぼ固定されています。
対して最近のものはウエイトルーム自体が前後に少し広くなり、
加えて6本のピン同士のクリアランスも大きくなったことで、
3つのウエイトが動く=ラトル音がする、のです。
「……え〜、レッドペッパーにラトル音なんかいらんのになぁ」
と、古くからのファンはついつい思ってしまう。
また、ビジュアルの変更点で言うと、
ね、目が違う(笑)。
古いもの(右)から順に並べてみましたが、
シール、立体的なシール、黒目部分の形状違い、と、
年代によってルアーの表情が大きく違っています。
ほんと、ルアーの目って大切。
私はちょっと頼りない感じがするシールの目が好みです、
大きめの丸い黒目も愛嬌があるし。
対して新しい(写真の一番左)目は、
なんかちょっと意地悪な感じがして……嫌い(笑)
さて、レッドペッパーを上手にアクションさせると、
まさに「水面付近を慌てて逃走する小魚」を演出できるわけですが、
そのアクションをシュノーケリングで水中から見上げてみてびっくり。
水上からは本物の小魚と見間違えるほどリアルな動きだったはずなのに、
なんと水中ではリアルどころか、これでもかというくらいの不自然感。
なんというか、棒状の何かが引っ張られて人工的に動いているだけ(笑)
釣り人が地上から見て「すごい!」と思い込んでいるリアルと、
水中でのリアルがイコールでは無いと思い知った瞬間でした。
「棒状の何かが引っ張られて不自然に動いているだけ」だったとしても、
レッドペッパーというルアーには魚を惹きつけるチカラがある、これは事実。
リアルだから釣れる、だけじゃ無いからルアー釣りは面白い。
レッドペッパーというルアーと、その名作で釣り上げてきた多くの魚達が、
今の自分のルアー制作にちゃんと繋がっているんだなぁと
感慨深く思ったりするのです。
長いブログになりましたが、本日の締め括りに長年の戦友をご紹介。
たくさん使って、たくさん釣って、
ボロボロになったレッドペッパーの塗装を剥がし、
蛇の「抜け殻」を使ってリペイントし、
そこからまたたくさん使って、たくさん釣って、
ボロボロになったものを再びコーティングし直しながら
なんと今も現役の大切な1本。
素材がプラスチックだからここまで無茶出来る気もしますが、
自分の作るルアーもぜひこうありたい。
……ちなみにこの「蛇の抜け殻レッドペッパー」は、
使いすぎてウエイトを固定するピンが何本か折れているので、
ちょっとラトル音がする(笑)
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今日は話し始めるのかなと思っていたのですが、
なんかまだ暑いですよね(汗)
シーズンが延長されてるようで釣り人には有難い状況なのですが、
11月にこの気温、少々の怖さもあり。
暖かいのでまだもう少し釣りに行くとは思うのですが、
現時点での今年の釣果はあまり良くありません。
大きなバスが釣れないのです、なんでや。
Reluxで見たことのない大きさのハスが釣れたり、
Chorusで良いサイズのナマズが連発したり、
Panicで60overのバスくらい引くニゴイが釣れたり、
と、それなりに釣りを楽しんではいるのですが、
今年は本命の大きなバスがなかなか現れてくれません、
厳しい。
ちょうど1週間前、洗車中に捻ってしまった腰が、
1週間経過した今日もまだまだ酷い状況で、
車は綺麗になったのに運転席に長時間座ることが出来ない、
という本末転倒。しかも腰痛の時に頼りがちになる利き腕は
今もまだ前回のブログの通りで役立たず。
(↑これに関しては釣りをするから長引いている気もする)
順番に訪れてくれれば良いものを、重なる時は重なるなぁ。
そんな中もうひとつ重なって、1年ぶりの頭部MRI検査。
1年間の薬の服用でこちらは概ね順調、良かった。
滅多に見ることのない自分の頭の中に興味津々。
苦手な方、ごめんなさい。
10月末にまたひとつ歳をとり、
気持ちだけは若いつもりでいても、ちょっとの無理で
体のあちこちが悲鳴を上げる年齢になってきました。
付き合い方、難しいなぁ。
不調が続いたもので、なんとなく落ち込んだ感じでいたのですが、
誕生日にこんなにたくさんの犬たちに労ってもらったら……
落ち込んでる場合やあらへん、また頑張るしかないっ♪
もう少し長時間座っていられるまで腰が回復したら、
ルアー制作再開します。まずは途中になっている
いくつかのテストモデルを仕上げるところから、です。
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釣行のタイミングと悪条件がこれだけ重なるシーズンは珍しい。
波と風、それに満月の月明かりにまで邪魔をされ、
なかなか思うような夜釣りが出来ていないここ最近の私。
隙を見つけて何度かフィールドには出ているのですが(汗)
深夜に車で1時間半、到着した目的のポイントが強風や大波だと、
もう途端にすることがなくなって、というか、する気もなくなって、
とりあえず浜辺のベンチにひとりで座りながら
「どうするよ、これ……」と、満天の星空を見上げる。
ん? 暗闇でも昼間のように明るく鮮明に撮影できるスマホカメラなら、
この星空……ひょっとして撮影できたりするんじゃないの?
で、撮影してみた。
……えーっ、すごっ!!
鮮明とまではいかないけど、さすがに小さな星までは拾えてないけど、
ちゃんと撮影できてるーっ! なんなんこれーっ!(驚)
スマホ世代には当然のコトなのかもですが、
フィルムカメラ、使い捨てカメラ、コンパクトデジタルカメラ、
そしてガラケーカメラと、全部使ってきた我々世代には、
手持ちのカメラで星空が撮影できるなんて嘘みたいな、夢みたいな話。
「カメラ固定したらもっと鮮明に写るかなぁ♪」とか、
「すげーっ、オリオン座までちゃんと写ってるやんっ♪」とか、
誰もいない深夜の浜辺でひとしきりはしゃいだあと、フッと我に返る。
「ちゃうねん……こんなことしに来たんとちゃうねん!」
なんだかんだで結局は楽しんでいる(?)のですが、
この大切な時期に釣りにならない釣行が重なると、
正直少々焦ってしまいます。
なんとかまた隙間を見つけてフィールドに、と思っていた矢先……
どうしてこのタイミングでこんなことになるかなぁ、私の利き手(泣)
お箸も上手に使えん! なんだかもう、益々焦る。
せめて軽めのキャストができるくらいにまで、
今シーズン中にどうかどうか回復してくれますように。
本日のもう一枚は先月末のスーパームーン。
そりゃあね、間違いなく綺麗なんですが、
さすがにこの明るさは夜釣りの邪魔になります(苦笑)
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明け方、雰囲気は100点でしたが、
55cmのニゴイと、ナマズのバイトだけでした。
なかなか厳しい。
唐突ではありますが、リールのお話。
「金谷さんはどんなリールが好き?」と聞かれれば、
それはもう、迷わず「ABUの丸型」と答えるのですが、
岸からの大遠投が多い私の今の釣り方では、
重いグラスロッドにクラシックなABUだと
飛距離にも体力(腕力)にも限界があります。
なので、比較的軽いカーボンロッドと、
同じく軽量かつ飛距離の出る今時のベイトリールも
状況に応じて併用してきたのですが、
トップ以外の釣りもしていた頃から長く愛用しているのが
シマノ「スコーピオン」シリーズ。
先日、新しいスコーピオンを購入しましたので、
流石にもう使えなくなってしまった初代も含めて、
これまで使ってきたスコーピオン達をご紹介。
30年以上前、はじめて買った初代スコーピオン。
(この頃はまだバンタムスコーピオンという名前でしたね)
リールのカラーバリエーションがそれほどなかった当時、
この真っ赤なベイトキャスティングリールは斬新でした。
懐かしい方、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
購入後すぐ、近所の野池に続く崖から滑り落ち、
ロッドは折れ、ピカピカのリールにガッツリ傷がついたのも
今では良い思い出。
初代スコーピオンの割れやすいパーミングカップ
(パーミングカップとか、もう死語かもですね)を、
自分で繰り返し接着修理するのも限界になった頃、
華々しく登場したメタニウム(通称赤メタ)、
当時の最先端リールでとにかく頑丈かつコンパクト。
初代スコーピオンと比べるとカッチリ感は桁違い、
釣り方の変化で使う機会が徐々に少なくなってしまいましたが、
一度も故障したことがない堅牢なリールでした。
赤メタ以降、グラスロッドとABUに夢中になっていたので
しばらくリサーチしていなかったスコーピオンシリーズ、
赤いのや、なぜか赤くないスコーピオン達を何代かスルーして、
久しぶりに購入したスコーピオンXTは、
まぁ、赤っちゃ赤なんだけど……「これじゃない感」強め(笑)
でもこのXTは本当に優秀なリールで、しかも頑丈で、
10年前と変わらない性能を維持しつつ今も快適に使用しています。
メタニウムよりさらにコンパクトで、
はじめてロッドに乗せて左手でパーミングした時は
「え、ちっさ!薄っ!軽っ!」と、それはもう驚きました。
「ABUの丸型」を使っていたので余計にそう感じたのでしょうね。
そしてこの度購入してみた最新(といっても発売は2019)の
スコーピオンMGL、あの赤(に近い赤)に戻ってる!(笑)
最近の車のようにとっても現代的なお顔になってはおりますが、
やっぱり、スコーピオンはこの赤でなくっちゃ。
数年(数十年?)経つと、リールの進化もすごいですね。
遠心ブレーキがより複雑かつ便利になっていたり、
強度が心配なくらいスプールが軽量になっていたり、
機能面だけを考えると、やはりプロダクト製品は最新が最良です。
キャストすると“キュイ〜ン”という音と共に電子制御で
バックラッシュを回避し、飛距離を伸ばせるようなリールも
もはや普通になってきているようですね。
ただ、私は「赤いスコーピオン」が好きなだけで、
「最新」のリールが好きなわけではなく、
(なのであまり詳しくありません)
ましてや自分の技量不足を補うような機能を備えた道具は
必要ないので、この「スコーピオンMGL」くらいがベスト。
クセ強めのカラーは好き嫌いの分かれるところではありますが、
赤いスコーピオン、いいなぁ。
先の3台はそれぞれ10年くらいは使用しているので、
これで最後のスコーピオンになるのかな、どうかな。
でも、赤いスコーピオンの新機種が発売されたら、
また気になって買ってしまうのかな、どうかな。
余談ですが、巻取りの早い今時のリールだと、
上空から鷹や鳶にルアーを狙われた時、
襲われる前に素早く回収できるのでちょっと安心です(笑)
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久しぶりにしっかり釣りができて嬉しかったのですが、
有難いことに良いサイズまで出ました、これで今年も一安心。
ビッグバド(大音量改)
50cm
もう100回以上通っているフィールドの、
これまで一度も出たことのないポイントでのびっくりバイト。
やっぱり、魚の気持ちなんて、
本当のところは我々釣り人には全然分からない(苦笑)
手前に寄せてくるまで派手なジャンプを繰り返す、
そしてランディング後もちっとも大人しくしてくれない(笑)
体高があって素晴らしく元気な個体でした、感謝。
ところで、車で京都から滋賀に向かう(もしくは帰る)には
山を越えるのですが、その山道で色んな野生動物と遭遇します。
シカ、イノシシ、タヌキ、キツネ、イタチ、などなど。
こんな身近にまだまだいるんだなぁと嬉しくなります。
ただ、
残念なことに車に轢かれて死んでしまっている姿も
その山道を通る度に目にするのです。
(特に朝方、通勤で急いでいる車に轢かれるのでしょう)
これ、車がきちんと法定速度を守って走ってさえいれば
その多くが防げる事故だと私は思っています。
実際、シカやタヌキが飛び出してきても
(そりゃ驚きますが)法定速度を守っている私は
急ブレーキすら使ったことないですから。
自然の中で遊ばせてもらっている我々釣り人は特に、
フィールドに限らずどんな場面でも慎重に、
そして常に敬意をもって自然と関わっていたい。
梅雨が明けたら本格的なアウトドアシーズンを迎えます、
皆様、どうかどうか安全運転を心がけましょう。
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私の大好きな水族館のひとつ
「神戸市立須磨海浜水族園」が
2023年5月31日をもって閉園してしまいました。
数ヶ月前にテレビのニュースで閉園すると知ってから、
最後にもう一度行きたいなと思ってはいたのですが、
本館だけという規模を縮小しながらの営業を見てしまうと
ますます悲しい気持ちになってしまいそうで、
結局訪れることなく閉園の日を迎えてしまいました。
私の水族館の好みについては以前このブログでも触れましたが、
その多くが揃った本当に素晴らしい水族園でした。
(須磨水族園は水族「館」ではなく水族「園」なのです)
入園の際に券売機で購入する小さなチケットに印刷された
動物の絵柄が毎回違って嬉しかったこと、
館内スロープの壁面に描かれた地球誕生から現在までの年表を見て
あまりに浅い人類の歴史に気が遠くなったこと、
波の大水槽を上階から覗き込むたびに足が竦んでしまったこと、
アマゾン館トンネル水槽で初めて泳ぐピラルクーのお腹を見たこと、
イルカショーで観客にかかる水飛沫の量が度を超えていたこと、
閉園時間ギリギリまで展示を見てしまって
いつもお土産コーナーをゆっくり見れなかったこと、
屋外売店の明石焼が嘘みたいに不味かったこと、
ホホジロザメの頭部標本の私しか知らない秘密……
などなど、大小様々な思い出は数え上げればキリがありません。
閉園、本当に残念です。
2024年6月に新しい水族館として生まれ変わる!
……ということですが、大きなリゾート施設の一部となるようで、
新しく綺麗な水族館にはもう、私の求める魅力はないんだろうな。
現在「神戸市立須摩海浜水族園」のホームページでは、
閉園前の園内をVRツアーできるコンテンツや、
デジタルアーカイブを見ることが出来ます。
須磨水族園に行かれたことのある方は、
色々と思い出しながら見てみると楽しいですよ。
さて、現在私は木工部屋と塗装部屋を行ったり来たり、
テストモデル制作の真っ最中。
この季節、塗装の邪魔をする部屋の湿度をこまめに確認しつつ、
いくつかの種類の試作を並行しているのですが、
最初に仕上がったテストモデルが……これ、どうなんだろう。
動きは完全に合格点、音やサイズ感も予定通り、
キャストの感じも悪くないし、釣れる要素はしっかり揃ってる。
ただ唯一、見た目がなんだか……控えめ(汗)
いつも通りデザインの余分を削ぎ落としていった結果なのですが、
バス用のルアーは、特にトップウォーターのルアーは、
魚が釣れれば良いというものではないので、ここは悩みどころ。
他にカラーリング工程のルアーがあったので、それに便乗して
普段テストモデルではあまりしないフルカラーリングを行ってみるも、
それでも見た目が……物足りない(汗)なんというか、
「これをキャストしてみたい!」と思わせるチカラが、弱い。
ということで、完成間近のテストモデルではありましたが、
他のテストモデル制作と併せて、少しデザインの修正を試みます。
少し……だといいのですが(笑)
美しい、けれど気付けば沈黙していたフィールド。
楽しかった記憶だけを連れて再び訪れてみたものの、
それは知らない間に傾いてしまっていた心に似て、
いつだって私にはどうすることも出来ない。
大きな台風が近づいております、
皆様くれぐれもお気をつけて!
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毎度のことながら質の良いバルサを確保するのに手間取っております。
テスト分が確保できても、いざ実制作となった時に
同じ良質な素材が揃わないと困ってしまいますからね(汗)
過去のブログでも触れた話題ですが、
こればっかりは必要な数が揃うまでコツコツと探すしか無いようです。
以前、すぐ近くに事務所を構えていた京都の観光名所「哲学の道」。
白川疏水沿い、南北に約2キロ続く桜並木。
観光地のど真ん中で桜の季節を何度か迎えていると、
美しい景色より、あまりにも多い観光客が気になってきて、
次第にゆっくり桜を眺めたいという気も消え失せ、
最後にはただ混んでるだけの通勤路となってしまっていたのですが、
5年ぶりに訪れてみると、あれはなんとも贅沢な時間だったんだなと
あらためて感じました。
但し、相変わらず人混みは苦手なので、まだ観光客の少ない早朝に。
おかげで満開の桜をゆっくりと歩きながら見ることが出来ました。
後半は咲き誇る桜より、疏水を泳ぐ大きな鯉の方が気になってしまい……
まぁ、釣り人あるあるですよね(笑)
京都に戻ってきてから、なんとなく行けていなかった「哲学の道」、
蛍も見れる場所なので、次は是非そのタイミングで訪れてみます。
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本当に逃げるように去ってしまった2月。
半端な状態の仕事がいくつも残っていて、
ちょ〜っと、焦っております。
昨年末のブログにて少しお話ししていた
個人所有のルアーの整理を今も続けていて、
懐かしいルアーを順にご紹介できたらなぁと
最初は軽く考えていたのですが、
その後も次々と出てくるルアー達は
どれからご紹介しようかな〜♪……とか、
呑気に言ってられるような数ではありませんでした(汗)
整理もご紹介も、気長にやりますね。
で、山積みルアーの中で
どうしても目が合ってしまったこの子を
本日は取り急ぎご紹介。
レノスキールアーズ
『クランキン・ギドフロッグ』
80年代後半、タックルボックス誌に掲載されていた
広告を見て、ショップに走った記憶があります。
ギド・ヒブドン(Guido Hibdon)さんと言えば
「ギドバグ」や「ギドズリンガー」など、
当時お世話になっていた優秀なワームを思い出しますが、
そのギドさんの作ったハードルアーが出た!
となれば、それはもう絶対に欲しかったのです。
加えてこの強烈なビジュアルと、広告から読み取れる
珍しい頭部のジョイント、ラトル音、足のペラペラ、
そして動く目玉(笑)の、超ハイアピールクランク。
絶対に絶対に欲しい!そして使いたい!
……でも、使ってみてすぐに知るのです、
このルアーの、清々しいほどの裏切りを(笑)
そりゃそうです、今見たらそんなキビキビと動くような
造形してないもの。超ハイアピールどころか、
実際は、のた〜っと、だら〜っと、レンジも曖昧なまま、
なんとな〜く泳ぎながら帰ってくるのです、
かわいい(笑)
そして、
釣れてないのに、色違いが欲しくなるルアー(笑)
2018年に亡くなってしまったギドさん。
このカエルを眺めてるだけで当時を思い出し、
とっても感慨深いものがあります。
ちなみにギドさん、
フロッグに続いてこんなルアーも作っておられました。
レノスキールアーズ
『ギドズ・ダブルイメージ』
ルアーの前半が魚、後半がザリガニ、
そしてハサミのかたちのペラペラ2枚。
もう……懲りないところが大好き。
さて、まだ整理の済んでいない箱から、
次はどんなルアーが出てくることやら(笑)
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年賀状をご紹介です。
今年もデザイン室長が可愛く仕上げてくれました。
このルアーは10年近く前、プレゼント用にワンオフ制作した
「もちこ」という名前のウサギルアーです。
2023年の干支ということで持ち主からお借りして撮影しました。
販売目的の制作ではなかったので好き勝手にデザイン。
赤色の塗料を使ってウサギっぽい樹脂アイを作ってみたり、
当時テスト中だった手作り金属パーツを使ってみたり、
革製の長い耳をボディーに合わせたパールホワイトで染色してみたりと、
ワンオフだからできるあちこち我儘仕様となっています。
写真に写っていないのが残念ですが、
ピンク色の鼻や、お腹には両足もちゃんとペイントされています。
皆様が“ぴょん”と飛躍できるような、良い一年となりますように。
ついでに私個人の年賀状もご紹介。
今年は「アダンソンハエトリグモ」です。
以前のブログで少しだけお話したこのクモは、
昨年も度々リビングに現れ、暖かい季節は何匹かと同居状態。
その見た目はもちろん、仕草が可愛らしいのです、本当に。
綿棒に砂糖水を含ませて目の前にそっと差し出す
「砂糖水接待」をすると、警戒しながらも我慢できずに
ワシッとしがみついてくる姿がまたえげつない可愛さでして。
近づけた指先に「ハイタッチ」をしてくれることもありますので、
苦手でない方は是非お試しください、ハマりますよ。
ハエトリグモにはいくつも種類があるのですが、
今回のモチーフ「アダンソンハエトリグモ」に関しては
茶色で腹部に縞模様のある方がメス、
黒くて胸部に白い帯がある方がオスです。
気温が下がり昨年の内に全く姿を消してしまったので、
春が来てまたリビングに現れてくれるのが待ち遠しい。
そんな(……どんな?)訳で、
本年もシンプルホープを何卒宜しくお願い致します。
シンプルホープ クラフト室 金谷直樹
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焦りながら過ぎて行った10月、11月。
で、やっぱり、あっという間に年末を迎えておりました。
年を重ねる毎に1年がより早く過ぎていくこの感覚は
これまでも身に沁みて実感しておりましたが、
今年は特に早かった。やるべきことが絶えないのは
それはそれで幸せなことではあるのですが、
その分やりたいことが出来ないという今の状況は
あまり良いこととは思えません。
隙間を作って何度か秋の琵琶湖に出向いたものの、
今年は思うように釣りに行けなかった1年でした。
テストを含め、ちゃんと釣りに行けていないのに
ちゃんとしたルアーを作れる訳もなく、
ルアークラフトがすっかり滞ってしまいましたこと、
ついでにブログの更新もすっかり滞ってしまいましたこと、
いつも楽しみに待っていただいている方々には
本当に申し訳なく思っております。
まぁ……ブログはいつものことですね(苦笑)
さて、なかなか釣りに行けないとなると、
部屋でロッドを振り振りしてみたり、
リールハンドルをグリグリ回してみたり、
手元にあるルアーを眺める(触る)くらいはしたくなるもので。
引越しの時に運んだだけで放置状態だった段ボール箱を色々漁っていると
まぁ出てくる出てくる、それはもう33年間集め続けただけあって、
持っていたことさえ忘れていたような大量のルアー達。
すごい量なのでまだ全部は見れていないのですが、
魚を釣っていないルアーの方が圧倒的に多いですね(汗)
そんな中に、私がトップウォーターにハマってしまうきっかけとなった
諸悪の根源……ではなく、とっても大切なルアーを発見。
ヘドン・ダイイングフラッター(ホワイトコーチ)
バス釣りを初めて数年後、
私がトップウォーターでバスを釣り上げた最初のルアー。
当時通っていたポイントや、ただでさえ飛距離の出ないこのルアーを、
バックラッシュと戦いながら強風・大波の琵琶湖で使っていたこと、
波間に揺れるホワイトコーチのカラーが消えた瞬間も、鮮明に覚えています。
釣れたバスはそんなに大きくはなかったけれど、
携帯のなかった時代で写真も残っていないけれど、
その興奮は消えない記憶となり、30年以上経った今でも続いています。
当時から「BALSA50」の「ホワイトコーチドック」が大好きで、
高価なファイブオーはそんなにたくさん買えなかったけれど、
おかげでこの頃ルアーを買うときに選ぶカラーもホワイトコーチが多く、
ヘドンもアーボガストも「とにかくホワイトコーチ」という感じでした。
なので、このダイイングフラッターもやっぱりホワイトコーチ。
今でもファイブオーのホワイトコーチだけを集めたBOXを作ってしまうほど
このカラーが好きな私ですが、それなのになぜシンプルホープのルアーに
「ホワイトコーチドック」をラインアップしない(出来ない)のかというと、
「BALSA50」のそれを超える……のは、なかなか難しいとしても、
少なくとも私自身が同じくらい好きだと思えるような
オリジナルの「ホワイトコーチ」を、残念ながらまだ作れずにいるから。
バス釣りを始めた頃のファイブオーへの個人的な憧れもあると思いますが、
「BALSA50」以上に美しく、思わず見惚れてしまうような
「完成されたホワイトコーチ」に、私は未だ出逢ったことがありません。
いつかシンプルホープのルアーにも塗れるかな、塗れるといいな。
少々話が逸れてしまいましたが、
この年末は懐かしいルアー達に囲まれております。
「原点回帰」とか、そんな大袈裟なものでもないのですが、
来年はそういった懐かしいルアー達を久しぶりに使ったりしながら、
たくさん琵琶湖に通い、新しい制作に繋げていけたらと思っていますので、
引き続きシンプルホープを何卒宜しくお願い致します。
皆様どうぞ良いお年を!
シンプルホープ クラフト室 金谷直樹
]]>昨年辺りから「見れない(開けない)ホームページ」が
増えてきてる気がするなぁと思っていた私のパソコン、
久しぶりに更新しようとブログのページを覗いてみましたら、
全く操作できなくなっておりました。
……うちのホームページなのにっ(泣)
原因はよくある「対応しておりません」や
「サービスを終了いたしました」の類で、
この場合のちゃんとした解決策は決まってただひとつ、
「新しいパソコンに買い換える」のみ。良く知ってる。
基本的に物を大切に扱う方なので、
これまでパソコン側の不具合は全くありませんでした。
もちろん、ネット環境が穴だらけになってしまった今も、
それ以外の作業はサクサク行えております。
とは言え、ブログ更新ができなくなってしまったのは一大事!
そんな訳で……買いました、新しいパソコン。
本日はその新しいパソコンから初めてのブログ更新であります。
あ、古い方のパソコンにもまだまだ活躍してもらう予定です、
通信関係以外は購入した10年前と変わらない快適さであります。
さて、先のブログにて宣言(?)した通り、
その後何度か琵琶湖に出向いてはいるのですが、
昨年までのように「良いサイズ」がなかなか出てくれません。
例年通り夜釣りが寒くなるまで通うつもりでおりますが、
ちょっと焦ってしまいます。
そんな私を「まぁまぁ、そんな時もあるやん?」と、
労わるように出てくれたのがこの1本。
ナマズ、70cm。
なが〜い!
いや、長いのはそりゃ“ナマズ”ですからね、
それよりこんなに太った、というより、マッチョ(?)な個体を
私は初めて釣りました。写真で見るよりずっとムキムキマッチョで、
深夜に「さすがはマッチョナマズ!」「ナイスマッチョ!」と、
声をかけたくなるような強烈な引きでありました。
……なんやねん「マッチョナマズ」って。
大きな台風が通過しております、
皆様くれぐれもお気をつけて!
]]>
まだ少し肌寒かった5月の早朝。
ドライブがてらの釣りでバイトはなかったけれど、
この時間が無いと他の色々が頑張れません。
なので近い内に時間を確保して釣りに行きます。
「明日仕事あるからなぁ」とか、
「雨降りだからなぁ」とか、言い訳せずに。
]]>
検索での寄付は本日(3月11日)中のようですが、
ページを進むとお買い物も出来るようになっています。
さすが東北、美味しそうなものがいっぱい。
どんなアプローチでも構わない、
11年前の大震災から今日までにこの国で起きた様々な出来事、
東北の今、その先にある自分達の?これから?を
「知りたい」という気持ちが大切なのだと思います。
さて、私もまた自宅の防災バックや備蓄をチェックします。
備えは時世や自分の年齢によっても変化するもの、
今は除菌グッズやマスクなんかを追加しないといけませんね。
……新しいものと入れ替えた消費期限の近いカンパン
(氷砂糖入り)を開けるのが毎回のちょっとした楽しみ(笑)